Nd:YAGレーザー
Nd:YAGレーザー治療
20世紀に発明されたレーザーは、医療の分野でも広く活用されており、歯科領域においては安全性が高く有効な治療器具として臨床に応用されています。
パルス発振型レーザー
Nd:YAGレーザーの波長(1064nm)は水分に吸収されにくく、連続波(継続的な照射方法)で照射すると組織内部まで浸透する性質を持っています。
しかしインパルスデンタルレーザーは連続波ではなく、パルス発振(瞬間的な照射の繰り返し)の照射方法を採用しているため、照射による組織への熱の深達度を制御することが可能となっています。
これにより熱の深達度による影響や危険性の少ない止血、凝固、蒸散、切開を行うことが可能となっています。
幅広い臨床例に対応
インパルスデンタルレーザーは、水分に作用を阻害されることが少なく接触法および非接触法の使い分けで硬組織と軟組織が複雑に絡み合った口腔内での治療に最適とされています。
効能・効果〈適用部位〉
生体組織の切開、止血、凝固、蒸散〈歯肉および口腔粘膜(軟組織に適用)〉
適応症
歯肉切除、辺縁性歯周炎、根尖性歯周症、歯肉炎、アフタ性口内炎、メラニン色素沈着など
ほとんどの症例で麻酔を使わず治療が可能
インパルスデンタルレーザーのパルス発振方式は、1パルスあたりのレーザー照射時間が非常に短く(1/10,000秒-100マイクロ秒)瞬間的な高いピークパルスで効果的に作用しながらも治療による痛みが非常に少なく、ほとんどの症例において麻酔を使わない治療が可能とされています。